女の人

双極性障害が迫り来る!知識を身につけ予防しよう

相反する二つの気分

カウンセリング

激しい高揚と落ち込み

双極性障害は躁うつ病と呼ばれ、二つの極から成り立つ気分障害です。躁状態のときは著しく気分が高ぶり興奮したり、調子が上がってハイになったり怒りっぽくなったりします。うつ状態が来ると一転して憂うつになり、気分が激しく落ち込んだり意欲や興味が失われます。このようにハイとローを繰り返すのが双極性障害の症状なのです。夜も寝ずに働き続けたり、声が枯れるまでしゃべり続けたり、高額な浪費をしたりと躁状態のときは激しい高揚をみせます。双極性障害には二つのタイプがあり、躁状態が人間関係や仕事などに支障を来す場合は双極1型障害といいます。躁状態と同じような症状が4日以上続くが、仕事や人間関係に差し支えるほどではない場合は双極2型と診断します。双極性障害は、うつ病のようにストレスなどの要因で誰でもかかる可能性がある訳ではありません。遺伝的な体質や細胞内のカルシウム濃度、神経細胞の働きの変化などが要因にあげられます。しかし、障害を起こす特定の遺伝子は見つかっておらず、はっきりとした原因は解かっていません。ストレスやうつ病の発症は、双極性障害のきっかけになりますが、直接的な原因ではないのです。双極性障害は世界中でも100人に1人、日本人では500人に1人という統計があります。

精神科、心療内科の受診を

双極性障害の治療には必ず精神科や心療内科の受診が必要です。他の精神疾患に比べて、治療法や対処法が比較的整っているのが双極性障害の明るいところです。早期に正しく治療することで症状を抑え、コントロールすることも可能な病気です。治療には患者や家族との対話、周囲の人の協力が必要になり、病気の情報を正しく認知しなければなりません。精神療法である心理社会的治療は、薬物療法と併用して行うのが有効です。双極性障害の治療には気分安定薬と呼ばれる炭酸リチウム、バルプロ酸、カルバマゼピンなどの薬を投与します。うつ状態が続くときは抗うつ剤で対処することもあります。そのほかにも、ETCと呼ばれる電気けいれん療法も行われています。双極性障害の治療方法は、それぞれに合った方法で組み合わせたりするので、医師とよく相談して決めましょう。中でも生活や社会のリズムを整える療法は早期回復と再発を防ぐカギになります。起床時間、出勤や通学、食事時間など自分の生活のリズムを知り、不規則な日常の改善を図ります。社会や生活の乱れを整え、身体や心の負荷を取り除くことで脳機能のバランスをとることが大切です。周期的に攻撃的になったり、気分が沈んだり、症状が思い当たるときは精神科、もしくは心療内科のカウンセリングから始めてみましょう。